自動車やAV機器、コンピュータ、携帯電話、ありとあらゆる商品が技術の進歩とともに、どんどん小型・軽量化してきています。ノートパソコンや携帯電話などが顕著な例だと思いますが、はじめのうちは最小だ最軽量だとうたわれても、ほんの短い期間でそれを上回る商品が登場し影が薄くなります。でも、こんな厳しい競争の世界に、私たちがつくるダイカストが大きく役立っているなんて、商品を使う方の中でどれだけの方が知っているかといえば・・・きっとほとんどいないでしょう。
商品が小型・軽量にそして薄型になればなるほど、中に使われる部品の軽薄短小化は厳しいくらいに追求されています。そんなニーズにお応えするのは、ひとことでは表現できないほど大変なことですが、達成できた時の喜びはそれにもまして大きなものです。
たとえば、中空構造のダイカスト製品。もっと軽くて強い部品はできないのか、というニーズから生まれました。これは新技術のPFダイカストによって、内部欠陥が少なく熱処理に耐えられる部品が製造できるようになったために実現した製品です。求められるものが厳しくなるほどみんなの団結も強まり、「よし、それならがんばってやってみようじゃないか」と挑戦する気持ちが盛り上がるので、これまでやってこれたのかもしれません。せっかくダイカスト製品をつくるという仕事についた以上は、より美しく強度があって、精密度の高いものをつくりたい!という野望(?)にはまだまだ終わりがないようです。これからもまだまだ、新しいご要望にお応えするためにうれしい悩みをかかえることになりそうです。